2018年 01月 05日
ディオゲネス症候群 |
紀元前4世紀のギリシャにディオゲネスという哲学者がいました。
大切なのは唯一「心の自由」であるとして、地位、名誉、家、金銭などを放逐し、樽の中で生活したと伝えられている。
彼の名声を伝え聞いた当時の最高権力者アレクサンドロス王が彼のところにおもむき、「何でも望みを申してみよ」とありがたいお言葉。
それに対して彼はこう言ったという。
「あなたがそこに立っていると日陰になるんでね、横にどいてくれませんか」
また、王の前では誰もが恐れおののいて縮上がるのに平気で日向ぼっこをしているディオゲネスを見て、
「そちはワシが恐くはないのか」と聞いた。
すると彼は「あなたは善い人ですか、悪い人ですか」と聞き返した。
王は「もちろん善い人だ」という。
「ならばなぜ恐れる必要がありましょうか」
彼は自分の死期が迫った時、通りすがりの人に「川に投げ込んでくれませんか」といったそうだ。
自宅に引きこもり、社会や家族とのかかわりを捨てて部屋の中はゴミの山、最後は孤独死という老人がいるそうで、この哲学者の名前をとって「ディオゲネス症候群」と呼ぶそうです。
「自虐ウツ」なんて表現もあるらしい。
すべてがおっくうになって身だしなみや社会生活から脱落していき、生きることに投げやりになっていく・・・
本人はそれで満足しているわけではなく、孤独感を感じながらも何とか自分を変えようという気はあるという。
哲学者のディオゲネスは心の自由を求めて、何も所有しないところに真の幸せを見出し、それを自らの生き方の中で実践した。
物質に対する執着こそが不幸の原因なのだということを、人々に気づかせた。
後世の心理学者が、生き方の「かたち」だけを見て「ディオゲネス症候群」の名前を付けたのでは、彼はあの世で不満に思っているに違いない。
「おいおい、気持ちの有り様が全然違うぞ」
大切なのは唯一「心の自由」であるとして、地位、名誉、家、金銭などを放逐し、樽の中で生活したと伝えられている。
彼の名声を伝え聞いた当時の最高権力者アレクサンドロス王が彼のところにおもむき、「何でも望みを申してみよ」とありがたいお言葉。
それに対して彼はこう言ったという。
「あなたがそこに立っていると日陰になるんでね、横にどいてくれませんか」
また、王の前では誰もが恐れおののいて縮上がるのに平気で日向ぼっこをしているディオゲネスを見て、
「そちはワシが恐くはないのか」と聞いた。
すると彼は「あなたは善い人ですか、悪い人ですか」と聞き返した。
王は「もちろん善い人だ」という。
「ならばなぜ恐れる必要がありましょうか」
彼は自分の死期が迫った時、通りすがりの人に「川に投げ込んでくれませんか」といったそうだ。
自宅に引きこもり、社会や家族とのかかわりを捨てて部屋の中はゴミの山、最後は孤独死という老人がいるそうで、この哲学者の名前をとって「ディオゲネス症候群」と呼ぶそうです。
「自虐ウツ」なんて表現もあるらしい。
すべてがおっくうになって身だしなみや社会生活から脱落していき、生きることに投げやりになっていく・・・
本人はそれで満足しているわけではなく、孤独感を感じながらも何とか自分を変えようという気はあるという。
哲学者のディオゲネスは心の自由を求めて、何も所有しないところに真の幸せを見出し、それを自らの生き方の中で実践した。
物質に対する執着こそが不幸の原因なのだということを、人々に気づかせた。
後世の心理学者が、生き方の「かたち」だけを見て「ディオゲネス症候群」の名前を付けたのでは、彼はあの世で不満に思っているに違いない。
「おいおい、気持ちの有り様が全然違うぞ」
by mokouhinn
| 2018-01-05 21:48