2018年 02月 05日
頭の中 |
あの人の頭の中、いったいどうなっているのかのぞいてみたい。
これはいい意味でも悪い意味でも使う表現ですね。
脳細胞の活動を外から客観的に眺める、しかも本人にはまったく害の無い状態で観察する、こんな画期的な技術が日本人研究者の手で開発されていました。
「光トポグラフィー」と呼ばれる方法で、活動している部位の脳の血流状態が外から眺めることができるのです。
この原理を用いてうつ病の客観的診断が可能になるのではと期待されました。
うつでは、前頭葉の血流が健康な人に比べて極めて低下しているからです。
今までは精神科医が患者さんとの問診によって診断してきたわけですが、「見える化」によって客観的な判断ができるようになったというわけです。
しかし、専門学会は「あくまで参考程度であって、診断の根拠にはしない」という立場をとっています。
また、これは診断のための装置であって、当然治療にはなりません。
ここから先の治療のことになると、いま大きな問題になっている「磁気刺激療法」が登場してきます。
我が国では昔から「磁気治療」=「インチキ」という概念が広まっており、頭に磁気を当ててうつ病が良くなるなんてありえないだろうという声が大きかったようです。
しかしアメリカの大学病院ではかなり治療に取り入れられており、我が国でも杏林大学や慶応病院などで研究が盛んで、決していい加減なものではない。
特殊なコイルから発生する磁場を脳に照射し血流を盛んにすることで、うつを改善しようというものです。
抗うつ剤が効きずらい人や、その副作用で飲み続けられない人には、薬物療法に取って代わる画期的な方法かもしれません。
有効率は約6割といわれています。
問題は、健康保険がきかず医療費が高額になるという点です。
「前頭葉の血流低下」は果たしてうつの原因だろうか、結果ではないのかという疑問も残ります。
これはいい意味でも悪い意味でも使う表現ですね。
脳細胞の活動を外から客観的に眺める、しかも本人にはまったく害の無い状態で観察する、こんな画期的な技術が日本人研究者の手で開発されていました。
「光トポグラフィー」と呼ばれる方法で、活動している部位の脳の血流状態が外から眺めることができるのです。
この原理を用いてうつ病の客観的診断が可能になるのではと期待されました。
うつでは、前頭葉の血流が健康な人に比べて極めて低下しているからです。
今までは精神科医が患者さんとの問診によって診断してきたわけですが、「見える化」によって客観的な判断ができるようになったというわけです。
しかし、専門学会は「あくまで参考程度であって、診断の根拠にはしない」という立場をとっています。
また、これは診断のための装置であって、当然治療にはなりません。
ここから先の治療のことになると、いま大きな問題になっている「磁気刺激療法」が登場してきます。
我が国では昔から「磁気治療」=「インチキ」という概念が広まっており、頭に磁気を当ててうつ病が良くなるなんてありえないだろうという声が大きかったようです。
しかしアメリカの大学病院ではかなり治療に取り入れられており、我が国でも杏林大学や慶応病院などで研究が盛んで、決していい加減なものではない。
特殊なコイルから発生する磁場を脳に照射し血流を盛んにすることで、うつを改善しようというものです。
抗うつ剤が効きずらい人や、その副作用で飲み続けられない人には、薬物療法に取って代わる画期的な方法かもしれません。
有効率は約6割といわれています。
問題は、健康保険がきかず医療費が高額になるという点です。
「前頭葉の血流低下」は果たしてうつの原因だろうか、結果ではないのかという疑問も残ります。
by mokouhinn
| 2018-02-05 22:42